年々、孤立死の作業依頼が増えております。今週も孤立死の作業が続いております。
今回はご依頼者が地方にお住まいで見積の際に立ち会えないと言うことで、孤立死された現場のアパートの管理会社より鍵を受け取り、ご依頼者の立会いなしで、いつも通りの見積を行ないました。
その後、会社に戻ってから見積書のPDFファイルの作成を行い、ご依頼者へ添付メール送信しました。
メール送信した翌日に成約していただき、今回の作業に至りました。
今回の現場はアパートの2階ですが、50代の男性が死後1か月で発見されて、部屋中に死臭が漂う現場でした。
孤立死された6畳の畳全てに亡くなった方の体液が染み込んだ上に、1階の部屋まで体液が流れてしまい、1階の部屋にお住いの方の通報で発見に至りました。
Before
After(畳は全て処分しました)
孤立死された場合、床の上の布団で亡くなられた場合、発見が遅いと今回の現場のように、床下まで体液が流れてしまうことも多々あります。
都会のアパート暮らしでは、大半がご近所とのコミュニケーションは無く、人間関係の希薄化が進んだ状況が、このような孤立死を増やし続けているように思います。
作業当日には、地方からご依頼者に来ていただき、私たちが遺品を整理した際に得た故人の方の情報から推測できる生活状況をお伝えしました。
故人の方はもうご遺族にメッセージを伝えられない為に、私たち遺品整理人が代わりにメッセージを伝えました。
今回の作業現場は作業時間5時間、作業員4名、2tトラック2台、畳の処分6枚、税別:168,000円でした。
本来は床下まで体液が流れた現場では、床下をリフォームした上で消臭作業を行わなければ、死臭は完全に除去出来ませんが、もうこの部屋と真下の部屋は誰も住まれないと言うことで、今回の現場では床下のリフォームも消臭作業も無しとなりました。
もっとこの現実を多くの方々に知っていただきたい考えで、ここ1か月ほど、TV朝日「スーパーJチャンネル」の取材協力を行いました。
5月25日(金)17:30頃に15分30秒程度、「孤立死をテーマ」にしたニュースが放送される予定でしたが、諸事情により放送延期となるようです。