最近、「遺品整理士」のことをメディアが取り上げております。
そこで気になる記事がありましたので、誤解の無いようにお知らせしたいと思います。
昨日、Yahoo!ニュースにも掲載されていた「増え続ける孤独死に需要高まる 遺品整理士の資格認定スタート」と言う題名の記事の件です。
この記事の3ページ目には、下記のような文章があります。
10時過ぎ、1回目の回収の時間がきた。積み上げられた遺品はそのままトラックで運ぶのかと思ったら、やってきたのは市の委託を受けたゴミ収集車。ゴミを回転式の鉄板でバリバリバリと砕いて収容するあの車で、ここにタンスだろうが鏡だろうが物干しざおだろうが、何でもかんでもほうり込む。あっけにとられて見ていると、ほんの10分くらいで山積になっていた遺品がきれいさっぱりなくなった。
この記事によると札幌市内の一般廃棄物収集運搬では、木材から物干しざお、更に鏡なども、そのままパッカー車で回収処理出来るようですが、弊社の管轄である東京都では、このような処理方法が認められておりません。
東京都の場合、一般廃棄物収集運搬は、紙くず、木くず(50cm四方以下の大きさにしなければなりません)、布類しか回収処分出来ません。
しかも木くずの中でも運搬などに良く使う木材のパレットは、一般廃棄物として処理出来ず、産業廃棄物として処理しなければなりません。
物干しざおや鏡なども産業廃棄物として処理しなければなりません。
全ての地域が記事にあるように、札幌市内の一般廃棄物収集運搬業者のように、何でもかんでもパッカー車へほうり込む事が出来ません。
したがって東京都では、遺品整理の際により細かい分別が必要となり、その分多くの時間を必要とします。
何も知らない方を対象に情報提供する記事としては、メディアの説明が少し足りないように思いました。