注目コンテンツ

  • 遺品整理をお急ぎの方へ
  • 孤立死・事件現場で起きる異臭の除去について
  • マスコミ掲載実績
  • 生前整理をお考えの方と成年後見人の方へ

「長寿社会」と「遺品整理」

 世界一の長寿国、日本。この長寿にはおめでたい意味がこめられています。もちろん元気で長生き、これほどうれしいことは申し上げるまでもございません。実際の日本の現状は、確かに平均寿命は少しづつ伸びています。そして医療技術の進歩に伴い、今までは命を落としていたようなけがや病気でさえ、一命を取り留めることができるようになりました。しかし、最近そのうらに潜む問題を私は目にするようになりました。

 まずは、「遺品整理」の仕事で高齢者が暮らす施設に伺ったときのことです。エレベーターに乗り、部屋まで案内されたのですが、そこまでたどり着くのに目にした光景はとてもショッキングなものでした。このフロアーにはもっとも重い障害を背負われているお年寄りが、大勢暮らしておりました。もちろん病院ではないのでみなさん治療をされているわけではありませんでした。そこがかえって私の胸を締め付けたのでした。病院であればまだ病気が治れば退院できるという希望が持てるのですが、そこにはただ籠の中に閉じ込められているという現実が横たわっていたのでした。

 本人は、子供たちと居るより楽しいと思っているお年寄りも居ると思いますが、出来れば、子供たちや孫のそばで過ごしたい、最後を看取ってほしいと思うお年寄りも多々居ると思います。
子供たちには、迷惑がかかるからと、本当の心の叫びを言葉にできません。 それが、長寿国、日本の現実なんでしょう。
生きている時は、親の有難みはわかりません。亡くなってから分かる事のほうが多いと思いますが、その時には遅いのです。

 それまでの私は、仕事柄、亡くなったあとの光景から「人生とは何か」をよく考える機会がありますが、この施設をうかがったあとは「どのように生きていくか」ということをよく考えるようになりました。自分に正直に生きて行きたい。そんな思いを、実際に頭の中で人生最期の姿を思い浮かべ、わかっていたつもりでしたが、人生観が変わった出来事でした。

このページのトップへ